今日はなにしよ

色んなことに興味深々。チャレンジ大好き!飽きるのも早い(笑)

わたしの父という人

今週のお題「おとうさん」


父は肺がんのため60歳で

亡くなりました。


わたしは母が18父が23の時の

子供で若い両親の元に

産まれました。

両親共にいい親だったとは

言い難い親でした。


九州男児だった父は

絵に書いたような男尊女卑で

「女に教育は必要ない」

「家の事がキチンとできるように」と

育てられました。


食事の時に父が家にいると

ピリピリムードで

好き嫌いを言えば叩かれ

遊びながら食べれば叩かれ

脚を崩しては叩かれ

食事に関してはとてもうるさかったです。

「大人になった時どんな人と

食事をする事になるかも知れない

キチンとした食事のマナーが身に

付いていないと恥をかく」というのが

理由だったようです。

大人になった今なら理解ができますが

子供の時は怖くて仕方なかったです。


だからと言ってしっかりと

家族を養っていく!という父ではなく

賭け事が好き

酒が好き

賑やかなのが好き。


飲み屋で意気投合した人を

家に連れてきて泊めるというのは

日常茶飯事という

はちゃめちゃな人でした。


それでも子供の頃は

怖いけど遊ぶ時は全力で

遊んでくれる父が好きでした。


事情があり父と母は離婚をし

それぞれ再婚をしました。

母と新しい父は近くにいますが

別れた父は遠くにいて

離婚してから2度ほど会うことが

できました。


父の奥さんから

「肺がんが見つかった。もう末期で何も出来ない」と連絡をもらい

旦那と息子3と私の3人で

入院中の父に逢いに行きました。

もう脚はびっくりするくらい

細くなり自力で歩く事も

ままならずでした。


まだ2歳だった息子3を見て

すごく嬉しそうな顔をして

「じいちゃん元気になったら

電車乗りに行こうな」と弱々しい声で言いました。

生きてる父と会ったのは

それが最後でした。


あれから10年がたち

父に対してはいい思い出が

あまりないのですが

時折「離婚をせずに母と一緒にいたら

今頃どんな付き合いをしていたのか」

などと思い出す事が増えました。